私はいま、1歳の子供をそだてているのですが、「ママ、ひとりでするのを手伝ってね!」という本を今読めたことを本当に良かったと思います。
モンテッソーリ教育のイメージが、木のおもちゃで~、子供の意志を尊重して~という漠然としたものだったのが、この本を読んでもっと根本的なものだと、イメージが変わりました。
今日はこの本の中で最も私の育児に影響を与えた
「親は自分の子供に対して傲慢になりがちである」という点について感想を書いていきたいと思います。
大人は子どもに対して傲慢な態度をとりがち
子どもに対して傲慢な態度をとることは、子どもを立派に育てたいなら絶対に止めた方がいいことです。
それでも、子どもの幸せを願っている大人が子供に対して傲慢になってしまうのには理由があります。
- 子どもは大人に対して常に弱い立場にある
- 幼児期の子どもに対しては親は権威をふるいやすい
- 子どものために何もかもやってあげているという自負がある
- 自分の子だから、自分の思い通りにしてもいいと思ってしまう
- (誰よりも愛しているので)厳しくすることが子供のためになると正当化できる

弱い子どもに対して、簡単に権威をふるえて
さらに正当化もできるから傲慢になりやすい時期なんだ。
本の中では、次のように説明されています。
子どもとの関係で大人は、よほど細心の注意を払わないかぎり、暴君になり、支配する者、抑圧する者になります、その結果、いちばん愛しているはずの大人が、子どもにとっては、最も深い精神的苦痛や病気の原因になるのです。
ママ、ひとりでするのを手伝ってね!より
私は「よほど細心の~」という表現で、誰もが陥りがちな罠だと思うことができ、落ち込みすぎず前向きになれました。
自分が我が子に傲慢な態度をとってしまったことがあると反省しつつ、
これから先、モンテッソーリ教育についてより勉強して、子どもに寄り添って考えるようにします。
子どもをみて、なぜその行動をするのか考えると良い
では、どうすることが解決策なのでしょうか。
ヒントになる部分がありますのでご紹介します。
子どもが、なぜそんなことをしているのか、ちょっと考えて、しばらく見てみるということは、ほんの二、三分の努力なのですが、その数分間の努力が大人にはできないのです。大人の目に分からなかったり、迷惑だったりすると、子どもがもう少し続けても支障がない場面でも大声で禁じたり、手でひき離したりします。
ママ、ひとりでするのを手伝ってね!より
子どもを見て、その行為にどんな理由があるのか子どもの事情を考えてみることが、”つい傲慢になってしまう”ことの防止になると感じました。
「ママ、ひとりでするのを手伝ってね!」の中で多く記述があるのですが、子どもは”自然からの宿題”をもらっています。
一見、お行儀の悪い行為だったり、大人の生活をじゃますることでも、よく見てみると、何かを感じ取ることに夢中になっているなどといった子どもなりの理由があります。
そうして、環境中の様々な要素を見たり、聞いたり、触ったりして感じ取ることが”自然からの宿題”を成し遂げることにもつながるのだと思います。
大人への”「生命に仕える」ことを知る課題”
大人にも課題があります。
私は子どもが生まれてから、直感や、周りの人が言う○○するべきという言葉、目にした情報などに影響されながら手探りの状態で育児をしてきました。
でも私は知らなかっただけで、子どもがもらっている「自然からの宿題」同様、大人自身がやらなければならない宿題もあったのです。
大人のしなければならないことについて、マリアモンテッソーリさんの言葉があります。
子どもの体に仕えることではありません。生命に仕えるのです。体に仕えて、服を着せたり顔を洗ってやったりすることは奴隷のすることです。生命に仕えるとはその逆です。子どもが自分の心と体を自分で使って、その時期に成し遂げなければならない課題にとり組めるよう励まし続けることが生命に仕えることです。大人がしてやるのではなくて、子どもに自分でさせるのです。
”ママ、ひとりでするのを手伝ってね!より
子どもがどんな「自然からの宿題」をもらっているかを知り、その手助けする必要があるということです。
子どもに代わってやってあげるのではなく、子どもが自分でできるように手助けをする
「ママ、ひとりでするのを手伝ってね!」というタイトルにもあるように、
子どもの「自分でしたい」気持ちを伸ばすことが大事だとこの本をよんで感じました。
「ママ、ひとりでするのを手伝ってね!」には、様々な具体例を挙げながらどんなことに気を付けて接したらよいかヒントが書いてありますので、是非読んでみてください。
以前書いた記事、「マリア・モンテッソーリさんについて」のご紹介
私が「ママ、ひとりでするのを手伝ってね!」の感想として最初に書いた記事をご紹介します。
この本の中から、モンテッソーリ教育のマリア・モンテッソーリさんがどんな人なのかわかる部分を取り上げてご紹介しています。
まとめ
可愛くて、小さくて、弱い我が子に対して、持っているものを取り上げたり、大声で制止したりすると
「これで良いの」と自分を納得させてしまいますが、傲慢になっていないか自問自答し、細心の注意をはらう必要があるとこの本を読んで学びました。
実際の子育てでは、本当に危ない場面があったり、親も人間なので理想だけで我慢し続けることは難しいと思います。
誰よりも子どもを思って一生懸命やっているのに、いきなり指摘されても受け入れられません。
一方で、子どもの幸せを願っているので、正しい知識なら是非教えてほしいものです。
モンテッソーリ教育の考え方は科学的で、長年広まり続けているものなので、すんなりと受け入れることができました。
我慢したり、行動を無理やり変えなくても、科学的な見方や過去の事例が頭に入っているだけで
自然と自分の行動を変えていけます。
まだまだ勉強は足りていませんが、本などで学んだことをまたブログに書きたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!!!


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